新日本プロセス株式会社を中心とする「かもがわグループ」は1968年、印刷製造工場から創業し、その後、出版・情報の市場を開きました。
私たちにとって、京都東山「圓徳院」で10年前にはじまった、門前町づくり計画への参加は、新しい「出会い」と「研鑽」の場でした。製造加工から販売・サービスへ。それも日本の伝統社会のまっただ中で、さまざまな「心配り」を学びながらの、社内風土の作り替えへの挑戦でした。
豊臣秀吉没後、正室(夫人)ねね様は夫の菩提を弔うために高台寺を創建し、圓徳院を終の住処としました。かつてねね様近従の侍所が置かれた圓徳院の、当時をしのばせる美しい長屋門のくぐり戸を通って、新しい門前町の準備に加わったとき私たちは、これまでにない時代の動きに備える創造性と転換の可能性について考え、一歩を踏み出したものです。
思えばねね様は、豊臣・徳川、二つの時代に深くかかわりながら終始末節を貫いた偉大な女性でした。彼女のしなやかな処世に学び、私たちの企画力や努力のあり方を問い直すことは、このうえない実り多い作業でした。
「かもがわグループ」は今、10におよぶ大小の事業組織を展開し、それぞれの創意と努力を重ねながら、顧客の皆様のご満足と、時代の変遷に先立つサービスや気配りに、怠りなく取り組んでいます。
グループの新鮮な「意欲」と「元気」の「今」をご報告するとともに、従来からのお取り引きに感謝し、引き続いてのご援助を賜りますよう、ごあいさつ申しあげます。
2005年7月
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かもがわグループ
新日本プロセス株式会社
代表取締役会長 田村能史
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